一口に包茎といっても、いくつかの種類があり、それぞれに異なる特徴を持ちます。包茎には性感染症などのリスクがあるほか、種類によっては、放置することで痛みや違和感、亀頭炎などが生じることもあります。
本記事では、包茎の種類とリスクとあわせて、治療法についても解説します。
包茎とは
包茎とは、男性器の亀頭が包皮で覆われており、露出しない状態のことを指します。
新生児では、ほぼ100%が包茎であり、幼児期は包茎が正常な状態です。
思春期以降、第二次性徴時期になると男性ホルモンの影響で性器が発達し、包皮が伸びやすくなります。
そうすると、自然に包茎が解消されることも多いです。
ただし、包茎の種類や状態によっては治療が必要なケースもあります。
どのような種類があるのか、具体的なリスクについては次項より解説します。
包茎の種類と特徴
包茎には、「仮性包茎」「カントン包茎」「真性包茎」の3つの種類があります。
自分が包茎かどうかが気になる方は、次のポイントを確かめてみましょう。
常に皮がむけていて、自然に露出している場合、包茎ではありません。
通常時や勃起時にも亀頭が包皮に覆われている場合、包茎の可能性が高いです。
包茎の可能性がある場合、次の特徴と自身の性器の状態を照らし合わせることで、おおよそのタイプがわかります。
種類 | 特徴 |
---|---|
仮性包茎 | 手でむくことができる。普段は亀頭が包皮に覆われているが、露出は可能。 |
カントン包茎 | 手でむけるが、勃起時に皮が締まり血流が悪くなる。 |
真性包茎 | まったく皮がむけない。常に亀頭が露出しない。 |
包茎の種類ごとの割合については、仮性包茎が約7割、真性包茎は1割未満といわれています。
日本人男性の多くは仮性包茎なのです。
包茎を放置するとどうなる?
では、包茎を放置しているとどうなるのでしょうか。
放置によるリスクや注意点は、包茎の種類によって異なります。
種類によらず包茎で起こりうるリスク
包茎には、種類によらず起こりうるリスクがいくつかあります。
包茎によるリスク |
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・性感染症にかかりやすい ・HIV感染のリスク上昇 ・亀頭包皮炎を繰り返し包茎が悪化するリスク ・陰茎がんとの関連性も疑われている |
感染症のリスクを高める包茎は、HIV感染のリスクを高めます。
また、包茎の方がなりやすい病気である亀頭包皮炎を繰り返し発症することで、仮性包茎からカントン包茎になるなど、状態が悪化することもあるため注意が必要です。
さらに、亀頭や包皮で発症する陰茎がんの患者に包茎の方が多いことから、陰茎がんとの関連性も疑われています。
このようにさまざまなリスクのある包茎は、治療によって改善できます。
仮性包茎の注意点とリスク
仮性包茎の場合、清潔を保つことでリスクの軽減が図れます。
手で簡単に皮をむいて亀頭を露出できるため、清潔を保つためにかかる労力もそれほどありません。
不衛生にしていた場合には、汗や尿がたまり生じる恥垢によって、悪臭がでてしまうことがあります。
また、細菌の繁殖によって、炎症を起こしてしまうこともあるため注意が必要です。
精神面では、包茎がコンプレックスとなり、性生活に影響を及ぼすこともあります。
仮性包茎のデメリット |
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・悪臭が生じることがある ・不衛生にするとそこに細菌が繁殖し、炎症を起こしてしまうことがある ・見た目がコンプレックスになり、性生活に影響を及ぼしてしまうことがある |
カントン包茎の注意点とリスク
カントン包茎では、勃起時に皮によって亀頭下部が締め付けられ、もとに戻らず血流障害や壊死を起こしてしまう可能性があります。
また、性交時に激しい痛みや違和感が生じることもあり、性生活に影響を及ぼしてしまうことがあるでしょう。
日常生活でも痛みを感じるケースもあります。痛みや違和感がある状態で放置を続けると、性機能や精神面への影響が深刻化してしまうかもしれません。
性交時や自慰行為時に痛みがある場合には、治療を検討し、医療機関に相談することをおすすめします。
カントン包茎のデメリット |
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・日常生活や自慰行為時、性交時などに痛みがある ・不衛生になりやすく悪臭が生じることがある ・炎症や性感染症のリスクがある ・皮が戻らず亀頭が壊死してしまうことがある |
真性包茎の注意点とリスク
通常時も勃起時も亀頭が包皮に覆われている真性包茎は、不衛生になりやすい包茎のタイプです。
包皮と亀頭が癒着してしまうケースもあり、放置しているとさまざまな病気のリスクが高まるほか、性行為が困難なため妊活にも影響が出てしまう可能性があります。
真性包茎は亀頭の清潔を保つことが難しいため、性感染症や炎症などの病気のリスクが高まります。
性感染症の予防や性生活、妊活のためにも、治療を検討することをおすすめします。
真性包茎のデメリット |
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・性行為自体が困難 ・排尿障害や感染リスクが高い ・包皮炎や亀頭炎、尿路感染症、性感染症のリスクが上昇 |
包茎の治療法や手術の内容について
包茎は、基本的に手術で治療します。手術には健康保険が適用され比較的安価に受けられる保険適用と、自由診療があり、それぞれで内容が異なります。
保険適用では、「環状切除術」という簡素な手術が行われます。
保険適用のため低コストで治療できますが、傷跡が目立ってしまったり、色が変わってしまったり、男性の性感帯である裏筋が失われてしまうなどのデメリットがあります。
そもそも、仮性包茎の治療は保険の適用外であるため、自由診療にて治療を受けることになります。
「ReVIOS」のパーフェクト男性器パッケージプラン(自由診療)では、性感帯を維持しながら、傷跡も目立たず、すっきりと長い印象の形に仕上げます。手術自体は局所麻酔で行うため、短時間で終了し、日帰りも可能です。
手術や麻酔と聞くと、「痛そう」というイメージがあるかもしれません。
当院では、患者さまがリラックスして治療に臨めるよう、麻酔時の不快感をできる限り軽減するためのさまざまな工夫を行っています。
包茎の治療は何歳からできる?
Q.どうして包茎になるのですか?
A.仮性包茎は、生まれつきの皮のあまり具合によって生じます。
真性包茎は、傷によって包皮と亀頭が癒着してしまうことなどが原因で起こります。
Q.子供のころからやっておいた方が良い習慣はありますか?
A.無理に皮をむかないようにしましょう。
「包茎を治すために」と皮をむくことで、傷がついてしまう可能性があります。これにより、包皮と亀頭が癒着して真性包茎になってしまうかもしれません。
ただし、清潔を保つことは大切です。
雑菌がたまらないように、無理のない範囲で優しく皮をむくことは問題ありません。
Q.自分で皮をむくことにリスクはありますか?
A.子供でも大人でも、傷によって包皮と亀頭が癒着して、真性包茎になってしまうことがあります。
無理やり皮をむくと、亀頭の血流が悪くなることもあります。
Q.包茎と認定されるのは何歳からですか?
A.男性器は、第二次性徴で男性ホルモンが出ることで一気に大きくなります。
第二次性徴が終わっている高校2~3年あたりでも亀頭が露出していない場合、包茎です。
Q. 包茎は自然に治りますか?
A.第二次性徴で男性器のサイズが大きくなると、自然に包茎が治ることがあります。
それ以降では、基本的に自然に治ることはないでしょう。
Q. 市販の矯正器具で包茎は治せますか?
A. 軽度の仮性包茎の場合、一時的な改善が期待できることもあります。
しかし、間違った使用法で包茎を悪化させることもあるため注意が必要です。無理に自分だけで治そうとせず、医師に相談してみましょう。
Q.包茎だと臭いが強くなりますか?
A.はい。洗いにくく、蒸れやすく、恥垢がたまりやすいため、雑菌が繁殖しやすくなります。
自分では慣れにより臭いを感じなくなることもあるため、気になる場合は泌尿器科にご相談ください。
ReVIOSのパーフェクトプラン
男性専用のプライベートクリニック「ReVIOS」では、包茎をはじめとする性器のお悩みに応える「パーフェクト男性器パッケージプラン」をご用意しております。
プランに含まれる内容 |
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・男性器デザイン法(亀頭直下法) ・性感帯温存法 ・包皮円周固定法 ・ぶつぶつ除去 ・小帯切除術 |
総院長である浅川ドクター独自の「perfectデザイン法」による包茎手術で、性感帯を温存しながらすっきりと長い印象のペニスの形に仕上げます。
患者さまそれぞれにあわせたオーダーメイドな治療を提供する本プランは、30~50万円ほどが相場です。
ReVIOSの場合、LINEでの医師のアフターフォローも含めて18万円(税込み19万8,000円)で受けられます。
「包茎かも」と悩んでいる方は病院に相談を
包茎は、見た目を気にしてコンプレックスになってしまうことがあるだけでなく、性感染症や炎症のリスクを高めてしまうものです。
仮性包茎の場合、清潔を保つことでさまざまなトラブルを回避できる可能性があります。
カントン包茎や真性包茎で、性交時に痛みや違和感がある場合は、自分で無理に治そうとせず、医療機関に相談しましょう。
「ReVIOS」は、JR大阪駅中央口から徒歩1分、定休日がなく通勤途中にも立ち寄れる男性専用のプライベートクリニックです。美容クリニックでもあるため、クリニックに通う理由を周囲に悟られることもありません。
包茎に関する悩みやトラブルがある方は、お気軽にご相談ください。
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監修
淺川 純平
ReVIOS MEN’S CLINIC院長・泌尿器科専門医
泌尿器科専門医として長年にわたり幅広い男性診療経験をもっています。
特に専門性が高いのは、包茎手術・性感染症治療・ED治療・男性ホルモン治療の分野。多くの患者様から信頼を集めています。
医療の現場で培った知識をもとに、SNSやコラムを通じて正しい医療情報を発信中。患者様お一人おひとりの不安に寄り添い、安心して治療を受けていただける環境づくりを心掛けています。
このコラムではそんな院長の信念のもと、わかりやすく正確な情報をお届けしています。