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2025.08.08

ドクターコラム

残尿感・頻尿・尿の勢い…排尿トラブルの原因は前立腺異常の可能性も

残尿感や頻尿、尿の勢いが弱いと感じるなどの排尿に関する不調は、年齢にかかわらず多くの男性が抱える悩みです。

 

これらの症状の原因には、前立腺肥大症や前立腺炎、前立腺がんなどの疾患がある可能性もあります。

とくに前立腺がんは、初期には無症状で進行するケースが多いため早期発見が重要です。

 

本記事では、排尿の仕組みと前立腺との関係をはじめ、排尿トラブルの原因として考えられる疾患や、受診の目安などについて解説します。

 

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排尿の仕組みと前立腺の関係

はじめに、排尿の仕組みと前立腺の関係について解説します。

腎臓で作られた尿は、尿管を通って膀胱に一時的に貯められ、尿道を通じて体外に排出される仕組みです。


この一連の動きは、脳・脊髄・神経・筋肉が連携して行っています。

排尿時には、膀胱の筋肉である排尿筋(平滑筋)が収縮して、尿道括約筋が緩むことでスムーズに尿が流れます。

前立腺は、尿道を取り囲むように存在しており、加齢などによって肥大することで尿道が圧迫され「尿が出にくい」「勢いが弱い」「残尿感がある」などのトラブルにつながります。

 

これらの感覚は、前立腺の影響を受けている可能性があるサインです。

前立腺の状態が排尿に大きく影響する理由は、構造上の位置関係にあります。排尿トラブルを感じたときに、前立腺のチェックが欠かせないのもそのためです。

 

排尿にまつわる症状とは?

排尿に関する不調にはさまざまな種類があります。

 

代表的な症状としては、残尿感、頻尿、尿の勢いの低下、排尿に時間がかかる、夜間頻尿、尿意切迫感、排尿後の不快感などが挙げられます。

これらは年齢を問わず起こりえますが、中高年以降の男性に特に多いです。

 

これらの症状は、大きく次の3つに分類されます。

  • 排尿障害:尿が出にくい、途中で切れる、勢いが弱い
  • 畜尿障害:頻尿、夜間頻尿、尿意切迫感
  • 排尿後障害:残尿感、排尿後の尿漏れ

 

このような症状は、加齢に伴う前立腺の変化や膀胱機能の低下が背景にあることも多く、長期間放置することで進行する可能性があります。

とくに「出にくい」「出し切れない」という感覚が続く場合は、前立腺肥大症などの初期サインであることがあり、早めの受診と検査をおすすめします。

 

見逃せない前立腺の病気

男性の排尿トラブルの背景には、前立腺の異常が隠れていることがあります。

排尿に関する不調がある場合には、症状を軽視せず病気の可能性があることも把握しておきましょう。

 

ここでは、代表的な次の3つの前立腺の疾患について説明します。

疾患名 主な年齢層 代表的な症状 治療法 特徴
前立腺肥大症 50代〜 尿が出にくい/頻尿/残尿感 薬物療法・手術 良性疾患だが、生活の質を落とすこともある
前立腺炎 20代〜60代 痛み・発熱・違和感・射精痛 抗菌薬・生活習慣改善・抗炎症薬 若年層にも発症
前立腺がん 50代〜 初期は無症状/進行で排尿障害 手術・放射線・薬物治療 初期発見が治療の鍵

 

前立腺肥大症

前立腺肥大症は中高年男性に多く見られる疾患です。

加齢に伴い前立腺が肥大することによって尿道が圧迫され、排尿障害が起こります。

60歳以上では多くの方に前立腺の肥大傾向がみられるとされています。

 

尿が出にくい、勢いが弱い、排尿後に残尿感がある、夜間に何度もトイレに行くなどの症状があり、進行すると尿がまったくでなくなる尿閉や、腎機能の低下などにつながる可能性があるため注意が必要です。

 

治療にはα1遮断薬などの薬物療法や内視鏡手術などがあり、症状や前立腺の大きさに応じて選択されます。

 

前立腺炎

前立腺炎は、前立腺に炎症が起こることで排尿時の痛みや違和感などが生じる病気です。

若年の男性にも起こりうる病気で、急性と慢性があり、慢性の場合は症状が長期的に続きます。

急性の場合、発熱や排尿時の強い痛み、全身の倦怠感などの症状もあらわれます。

 

細菌感染が原因の場合は、抗菌薬による治療が行われます。慢性非細菌性前立腺炎では、痛みを抑える治療や生活改善が中心となります。

 

前立腺がん

初期には自覚症状がほとんどなく、前立腺肥大症と同様の排尿症状で発見されることもあります。

進行すると血尿や骨転移による痛みがあらわれる場合があります。

 

早期発見のためには、PSA検査(前立腺特異抗原検査)が推奨されます。

早期に見つかれば、手術や放射線治療などさまざまな治療により治癒する可能性が高まります。

 

前立腺がんについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

男性のがんで注意したい「前立腺癌(がん)」は定期検査と早期発見が重要!予防方法や検査・治療方法

 

排尿時の「痛み」がある場合は性感染症の可能性も

排尿時に痛みがある場合は、前立腺や膀胱の病気ではなく、性感染症の可能性もあります。

特に若年層では、性感染症が原因であることも少なくありません。

 

排尿時に痛みが生じる代表的な性感染症には、クラミジア性尿道炎と淋菌性尿道炎があります。

どちらも性行為によって感染することが多く、排尿時の痛みに加えて尿道のかゆみや、透明あるいは黄白色の分泌物がみられます。

 

クラミジアは比較的症状が軽く、無症状のまま進行することもありますが、対して淋菌は強い症状が出やすいです。

とはいえ、どちらにせよ性感染症は、治療が遅れると前立腺や精巣への影響が出る場合もあるため軽視できません。

どちらも放置すると、パートナーへの感染や将来の不妊 赴任リスクにつながる可能性もあります。

 

性感染症による痛みの程度や出現のタイミングには個人差があるため、自己判断で見分けるのは難しいでしょう。

排尿痛がある場合は、泌尿器科や性病科での検査をおすすめします。

 

その他、性感染症について詳しくはこちらの記事をご覧ください。

排尿時に痛みがある…代表的な3つの病気と男性にみられる症状・治療を解説

 

前立腺が原因かを調べたい場合はクリニックへ

排尿の違和感や残尿感、尿の勢いの低下などの症状があるとき、自分で原因を判断することはできません。

前立腺の異常だけでなく、膀胱や尿道、神経の異常、さらには感染症が関係していることもあります。

 

原因を明らかにするためには、医療機関での診察・検査が必要です。

診察では症状の経過や頻度、日常生活への影響についての問診のほか、以下のような検査が行われます。

 

  • 尿検査:炎症や感染の有無を確認
  • 超音波検査(エコー):膀胱の残尿量や前立腺の大きさを確認
  • PSA検査(血液検査):前立腺がんのスクリーニング
  • 残尿測定:排尿後にどの程度尿が残っているかを確認
  • 直腸診:医師が前立腺の硬さや大きさを触診で調べる

 

また、排尿症状を数値化するために国際前立腺症状スコア(I-PSS)という質問票が用いられます。

これは7項目の質問に答えることで症状の程度を評価するものです。

 

検査の結果、前立腺肥大症や前立腺炎、前立腺がんなどが疑われた場合は、症状に応じた治療が行われます。

前立腺が関係していない場合でも、膀胱の機能異常や性感染症など、他の原因を見つけることができ られるでしょう。

 

排尿に関する症状を放置すると、尿閉や腎機能低下などの合併症につながることがあります。

症状が軽いうちにクリニックで相談することが、重症化を防ぐ第一歩です。

 

男性専門クリニックで安心して相談を

排尿に関する症状があっても、「恥ずかしい」「相談しづらい」と感じて受診をためらう人は少なくありません。

特に性器や性機能に関わる内容は、周囲に打ち明けにくいでしょう。

 

しかし、症状をそのまま放置していても自然に改善するとは限りません。それどころか、悪化して生活の質を損なう原因になることもあります。

 

早めに医師の判断を仰ぐことで、適切な治療や生活指導を受けられます。

男性専門のクリニックや、完全個室での診察に対応している医療機関であれば、プライバシーに配慮された環境で周囲の目を気にせず安心して相談できます。

 

Revios大阪梅田院では、このような配慮を徹底した診療に加え、平日20時までの診療、オンライン予約対応など、忙しい方でも通いやすい体制を整えています。

 

排尿の悩みは、年齢にかかわらず誰にでも起こりうるものです。

年齢のせいとあきらめず、「治療できるかもしれない」という視点で、前向きに医療機関の受診を検討してみましょう。

 

よくある質問

Q1. 排尿後にスッキリしないのは前立腺が原因ですか?

A.前立腺肥大症や前立腺炎などが関係している可能性があります。残尿があるかどうかを検査することで原因を特定できます。

 

Q2. 夜中に何度もトイレに起きるのは病気でしょうか?

A.夜間頻尿は前立腺肥大症や加齢による膀胱機能の変化、または睡眠障害や糖尿病などが関係していることもあります。一度医療機関での相談が推奨されます。

 

Q3. 症状が軽い場合、市販薬で様子を見ても大丈夫ですか?

A.症状の背景に病気があるかどうかは検査を受けなければ判断できません。安易な自己判断よりも、まず医師の診察を受けるのが安全です。

 

Q4. 泌尿器科ではどのような検査をするのですか?

A.問診、尿検査、超音波検査(エコー)、PSA検査(血液検査)、残尿測定などが一般的です。必要に応じて直腸診やCTなどが追加されることもあります。

 

排尿トラブルは病院に相談を

排尿に関する不調がある方は、日常生活に支障をきたす前に医療機関に相談しましょう。

Revios大阪梅田院では、前立腺の病気や性感染症など、泌尿器に関する幅広い診療に対応しております。

完全個室での診察やオンライン予約も可能で、忙しい方でも通いやすい体制を整えています。

 

また、性感染症の検査・治療に加え、感染予防にも対応可能です。排尿トラブルの原因が性感染症の可能性がある方も安心してお気軽にご相談ください。


あわせて、排尿トラブルに関する動画もぜひご覧ください。

 

関連動画

 

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参考

前立腺肥大症 診療ガイドライン

 

監修

ReVIOS MEN’S CLINIC院長・泌尿器科専門医 淺川 純平

 

淺川 純平
ReVIOS MEN’S CLINIC院長・泌尿器科専門医

 

泌尿器科専門医として長年にわたり幅広い男性診療経験をもっています。
特に専門性が高いのは、包茎手術・性感染症治療・ED治療・男性ホルモン治療の分野。多くの患者様から信頼を集めています。
医療の現場で培った知識をもとに、SNSやコラムを通じて正しい医療情報を発信中。患者様お一人おひとりの不安に寄り添い、安心して治療を受けていただける環境づくりを心掛けています。
このコラムではそんな院長の信念のもと、わかりやすく正確な情報をお届けしています。

 

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