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射精頻度の目安は?起こりやすい体の変化を解説

射精しすぎることが悪いのか?というのは、多くの男性が気になると思います。

 

この記事では、

射精回数の目安や疲労について、テストステロンについて、年代ごとの頻度・平均など、射精の回数と健康状態についての解説をしています。

亜鉛や睡眠の重要性、射精の回数が少ない場合のリスクなども含め、あなた自身の状態を知る助けになるので、ぜひご覧ください。

 

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射精頻度の目安と体に起こりやすい変化

射精回数の考え方と基本的な体の反応

普段から、「射精は何回までしても大丈夫なのか」「どこからが良くないのか」という相談を受けることがあります。

実は、医学的には、回数に上限はありません。

むしろ、適度に射精を行うことで、勃起に伴って陰茎への血流が増え、男性ホルモン(テストステロン)が高まりやすくなります。

このため、射精そのものは体にとって一定のプラスの側面を持つと考えられます。

 

射精頻度が高くなると現れやすい疲労感やリラックス反応

一方で、回数が増えすぎると体のだるさや疲労感が目立ってくる場合があります。

射精1回でも多くのエネルギーを消費することに加え、射精後にはプロラクチンというホルモンが分泌されからです。

 

プロラクチンはリラックスに関わるホルモンとされ、分泌後は「力が抜ける」「急に眠くなる」といった感覚につながりやすいです。

こうしただるさや疲れが次の日まで残るようであれば、そのあたりを一つの目安と捉えて回数を調整することも必要になります。

 

血精液症や亜鉛不足など、やりすぎによって生じ得る変化

「射精しすぎると赤玉が出る」という表現を耳にすることがありますが、医学的には「血精液症」と呼ばれる症状です。

前立腺は血流が豊富な臓器であり、射精の回数が多い状況では、鼻血のように細かい血管が傷つき、精液に血液が混ざることがあります。

このように血が混じった精液が見られた場合は、過度な負荷がかかっている可能性があり、出血が続く場合は一時的に頻度を控えることも考えた方が良いです。

 

また、精液の材料の一つとして亜鉛が関わっています。

頻回な射精が続くと、体内の亜鉛が多く消費され、極端な場合には不足につながる可能性も指摘されています。

明確な「何回以上は必ず良くない」という線引きよりも、体調や症状の有無を踏まえて判断することが大切です。

 

射精とホルモン変動・時間帯が関わる感覚の特徴

時間帯によるテストステロンの変動

男性ホルモンであるテストステロンは、1日の中で一定のリズムを持って変動するとされています。

その中でも午前中はテストステロンが比較的高くなりやすく、性欲が高まりやすい時間帯と考えられています。

 

快感の変化と時間帯の関係

「膣内で射精しづらくなった」「以前に比べて射精の快感が弱くなった」と感じる話もよく聞きます。

このような場合、テストステロンが高まりやすい午前中の時間帯に性交渉を行うと、快感を得られやすくなります。

 

マスターベーションで快感を感じる仕組みは?

射精が「気持ちいい」と感じられる背景には、複数の要素が関わっています。

ペニスの外側の感覚、特に裏筋や亀頭の感覚は、陰部神経という神経によって脳へ伝えられます。

射精の局面では、前立腺や尿道がぎゅっと絞り出されるように収縮すると考えられ、この感覚も陰部神経を通じて快感として認識されます。

 

加えて、ドーパミンなどの脳内物質が増えることで、射精時には強い高揚感が生じやすいとされています。

その後にはプロラクチンが分泌され、急に性欲が静まり、眠気や脱力感が出てくる状態がいわゆる「賢者タイム」になります。

 

年代による射精頻度の違いと性機能維持に役立つ生活習慣

年代別の射精頻度は?

年代ごとのマスターベーションの頻度については、月あたりの平均回数を調べたデータがあります。

ある研究によると、20代で月11回、30代で9回、40代で7回、50代で5回という結果が示されており、年齢が上がるにつれておおよそ2回ずつ減っていく傾向がありました。

 

30代であれば、月に7〜9回、週1〜2回程度が一つの目安として捉えられます。

若い頃と比べて感度が落ちてきたように感じる背景には、テストステロンの低下が関係していると考えられます。

男性ホルモンは30代後半頃から、特に対策を行わない場合、年間約1%ずつ低下していくとされており、加齢に伴う変化として受け止める必要があります。

 

ホルモン変化を踏まえた性機能の維持と対策の方向性

加齢に伴うテストステロンの低下を完全に止めることは難しいと考えられますが、その影響を緩やかにするための方向性はいくつかあります。

具体的には、食事の見直し、十分な睡眠、適度な筋力トレーニングなどが挙げられています。

こうした取り組みを行ってもなお、「性欲の低下が気になる」「勃起の状態が安定しない」といった悩みが続く場合には、男性ホルモンの値を採血で確認し、必要に応じて注射による補充を行う外来で相談することも一つの選択肢といえます。

 

睡眠・食事・亜鉛摂取など日常的なセルフケアも重要

マスターベーションや性交の質を整えるうえで、最初に見直したいのが睡眠です。

自分に必要な睡眠時間を把握し、どこかでしっかり確保することが重要と考えられます。

 

加えて、精液の材料の一つとして関わる亜鉛を食事から摂ることも重要です。

亜鉛を多く含む食品として、牡蠣、レバー、うなぎなどが挙げられています。

これらの食品をバランス良く取り入れることで、栄養面からのサポートが期待できます。

 

ただ、現代の偏りがちな食生活ではなかなか栄養面の意識がおろそかになりがちです。

食事だけで十分な量を摂ることが難しい場合には、亜鉛を含むサプリメントを利用する方法もあります。

医療機関では亜鉛を含むサプリメントを用意していることも多く、症状や生活スタイルに応じて個別に検討していくことが望ましいです。

 

射精しない場合に考えられる変化と前立腺がんリスクの比較

射精しない場合の男性ホルモンや血流への影響

射精をほとんど行わない生活が続く場合の影響について質問を受けることもあります。

この場合、射精の機会が少ないことで男性ホルモンが下がりやすくなるだけでなく、陰茎への血流が十分に確保されにくくなることでペニス自体が萎縮していくことも考えられます。

 

その結果として、勃起しづらくなる、ペニスのサイズが小さくなったように感じるといった変化につながることもあります。

定期的に勃起や射精の機会を持ち血流を保つことは、こうしたマイナスの変化を抑えるためにも必要です。

 

マスターベーション頻度の違いと前立腺がんリスクを比較したデータ

マスターベーションの頻度は、男性ホルモン量やペニスの大きさだけでなく、実は前立腺がんのリスクにも関係することが分かっています。

月に21回ほどマスターベーションを行うグループと、月4〜7回のグループを比較した研究によると、月4〜7回のグループの方が前立腺がんのリスクが高かったとされています。

 

実際には対象となった人々の年齢層や背景に違いがあること、日本人ではない集団でのデータであることなどから、そのまま単純に日本人の私たちに当てはめることはできません。

それでも、頻度が少ないグループより多いグループの方が前立腺がんのリスクが低かったという傾向自体は示されています。

日常生活の中で無理のない範囲で射精の機会を確保し、自分の体調や負担感と相談しながらバランスを取っていくことが大切です。

 

射精の回数が適切か迷うときに見ておきたいポイント

射精の回数には医学的な上限はありませんが、疲労感、だるさ、赤玉(血精液症)などのサインが出る場合には、体への負荷が大きくなっている可能性があります。

適度な射精は血流や男性ホルモンを保つ面で役立つ一方、回数が多すぎれば疲労や栄養消費が増えるため、自分の回復感を指標に調整することが重要です。

 

また年代によって平均頻度は異なり、加齢に伴いテストステロンが低下しやすくなるため、以前との違いを感じる人も少なくありません。

睡眠、食事、亜鉛摂取、筋力トレーニングなど生活習慣の整備は性機能の維持にも関わります。

 

反対に射精の機会が少なすぎる場合は、血流不足から勃起力低下や萎縮感につながる可能性もあります。

こうした点を踏まえ、体調の変化を手がかりに、自分にとって無理のない射精ペースを探ることが大切です。

気になることがあれば、ぜひ一度Reviosにご相談ください。

 

 

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参考

 

監修

 

淺川 純平
Revios MEN’S CLINIC院長・泌尿器科専門医

 

泌尿器科専門医として長年にわたり幅広い男性診療経験をもっています。
特に専門性が高いのは、包茎手術・性感染症治療・ED治療・男性ホルモン治療の分野。多くの患者様から信頼を集めています。
医療の現場で培った知識をもとに、SNSやコラムを通じて正しい医療情報を発信中。患者様お一人おひとりの不安に寄り添い、安心して治療を受けていただける環境づくりを心掛けています。
このコラムではそんな院長の信念のもと、わかりやすく正確な情報をお届けしています。

 

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