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2025.09.16

ドクターコラム

この尿、大丈夫?色・におい・泡でわかる体からのSOSサインとは

トイレで尿が赤い色になっていたり強く泡立っているのを見て、「大変な病気かもしれない!」と不安を感じていませんか?

 

尿には体調や内臓の不調が現れることがあるため、尿の色や泡立ちなどの状態の変化は体の不調を知らせるサインである可能性があります。

 

本記事では、泌尿器科専門医の解説をもとに、尿の色・におい・泡立ち・出にくさなどからわかる体の異変について解説します。

 

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尿の色でわかること|正常な色と危険なサイン

尿の色は、健康状態を反映するわかりやすいサインの一つです。
通常、健康な人の尿は「薄い黄色」から「透明」に近い状態で、特に異常がないことが多いです。

 

しかし、色が濃くなったり、赤っぽくなったり、白く濁ったりする場合は、体内で何らかの異常が起きている可能性があります。
特に数日以上続く変化や、体調不良を伴う場合は注意が必要です。

 

ここでは、尿の色ごとの意味や注意点を詳しく解説します。

 

薄い黄色〜透明|正常な尿の色

正常な尿の色は、淡いレモンイエローや透明に近い色をしています。

これは、尿中の「ウロビリン」という色素の濃度によるもので、水分をしっかり摂取していると色は薄くなります。

 

トイレに行く頻度が多く、水分補給が十分であれば、透明に近い尿が出ることは正常の範囲内です。

反対に色が濃い場合は、脱水や体調の変化が隠れていることがあります。

 

オレンジ色の尿|脱水や肝機能の異常のサイン

尿がオレンジ色に見える場合、脱水の可能性が考えられます。

体内の水分が不足すると、尿が濃縮されて色が強くなり、濃いオレンジから琥珀色になることがあります。

 

また、肝炎や胆道閉塞などの肝臓の異常でも、尿がオレンジがかることがあります。

「ビリルビン」という物質が尿中に混ざることで、尿の色に変化が現れるためです。

 

十分な水分補給をしていてもオレンジ色の尿が続く場合は、医療機関での検査を検討しましょう。

 

赤色・ピンク色の尿|血尿の可能性あり

尿が赤く見える場合、血尿の可能性があります。

腎臓、尿管、膀胱、尿道など、尿の通り道のどこかで出血している場合、尿に血が混じり赤やピンク色になることがあります。

 

血尿の種類には、見た目で血が混じっているとわかる「肉眼的血尿」だけでなく、検査でしか確認できない「顕微鏡的血尿」もあります。

血尿は痛みを伴わないことも多く、見逃しやすいため注意が必要です。

 

血尿の原因には膀胱炎や、尿路結石、前立腺の炎症、腎がん・膀胱がんなどが挙げられます。

自己判断せず、早急に医療機関を受診しましょう。

 

茶色・こげ茶色の尿|腎臓や肝臓のトラブルの可能性

尿が濃い茶色、またはこげ茶色をしている場合は、体のどこかに深刻な異常が隠れている可能性があります。

脱水でも起こりますが、血液が酸化して混じったときや、肝機能の異常によって胆汁色素が尿に含まれたときにもこのような色になります。

 

また、激しい運動による筋肉の損傷(横紋筋融解症)でも茶色の尿が出ることがあり、これは緊急性を要するケースもあるため注意が必要です。

 

白く濁った尿|膀胱炎や尿路感染症の兆候

尿が白っぽく濁って見える場合、細菌感染や膿が混じっている可能性があります。

膀胱炎や尿道炎、腎臓病などが原因であることが多く、排尿時の痛みや頻尿といった症状を伴うことが多いです。

 

また、尿に「リン酸塩」などの成分が混ざることで濁る場合もあります。

感染をともなう濁りの場合、数日以上続いたり悪臭を放ったりするのが特徴です。

 

現在の症状が軽くても、放置すると重篤化し、腎盂腎炎などを引き起こすリスクがあるため、この場合も医療機関の受診を検討しましょう。

 

その他の色の尿|薬剤や着色料が原因のことが多い

まれに、青や緑の尿が出ることがあります。

 

この場合は、特定の薬剤や食品添加物、着色料の影響が多いとされています。

また、特定の細菌感染(緑膿菌)によって、尿が緑色になるケースも報告されています。

その他、栄養ドリンクを飲んだ直後のビタミンによる鮮やかな色は無害な変化です。

 

このように、色の異常が食品や薬の影響であれば一時的であることが多いです。

これらの色の尿が継続して見られる場合は必ず医師に相談しましょう。

尿のにおい・泡立ちに注意すべきケースとは

 

尿のにおいの異常が示すサイン

尿のにおいは日常生活の中で見過ごされやすいですが、体調不良を知らせるサインになることがあります。

  • 強いアンモニア臭
    強いアンモニア臭がする場合、体内の水分不足により尿が濃縮されている可能性があります。まずは水分補給を心がけましょう。

  • 甘酸っぱいにおい
    尿から甘酸っぱいにおいがするときは、糖尿病や代謝異常のサインであることも。放置せず医療機関で検査を受けることが大切です。

  • 感染症による独特なにおい
    膀胱炎や性感染症の一部では、普段と異なる独特なにおいが混じることがあります。排尿時に痛みや違和感を伴う場合は、早めに泌尿器科を受診しましょう。

 

尿のにおいが普段と違う場合は、脱水・糖代謝異常・感染症のサインである可能性があり、数日以上続けば医療機関を受診しましょう。

 

尿の泡立ちが続くときの注意点

尿の泡立ちは一時的なものもあれば、病気が隠れているケースもあります。

  • 一時的な泡
    勢いよく排尿したときなどに見られる泡は、すぐに消えることが多く問題ありません。

  • 異常な泡の特徴
    泡がなかなか消えず、毎回のように続く場合は要注意です。尿中にタンパク質が混じっている「尿タンパク」の可能性があります。

  • 腎機能低下のサイン
    尿タンパクは、腎臓の機能低下が起こっている際に見られる症状です。早期に受診して検査を受けることで、重症化を防げます。

 

泡がすぐ消える場合は問題ないことが多いものの、持続的に残る泡は腎臓の異常や尿タンパクのサインであり、早めの検査が安心です。

 

尿の出にくさ・痛み・違和感は前立腺や結石が原因のこと

 

尿が出にくい・勢いが弱いとき

「尿の勢いが弱くなってきた」「出始めるまでに時間がかかる」といった症状は、前立腺肥大症や膀胱の機能低下が関係している可能性があります。

これらは加齢とともに増える傾向がありますが、進行すると日常生活に支障をきたすため、早めの対応が大切です。

尿が出にくい・勢いが弱い場合は、前立腺や膀胱の機能低下を疑い、放置せず早めに医療機関を受診しましょう。

排尿時の痛みや強い違和感

尿を出すときに焼けつくような痛みや鋭い痛みを感じる場合、尿道結石や細菌感染による炎症が原因であることがあります。

尿路に石が詰まると、血尿や激しい痛みを伴うことがあり、緊急性を要するケースも少なくありません。

膀胱炎や尿道炎といった感染症でも、排尿時に強い痛みが生じることがあります。

強い痛みや血尿を伴う排尿障害は、結石や感染症の可能性があり、早急な受診が必要です。

若い人でも注意が必要なケース

排尿障害は高齢者だけのものではなく、若い人でも腎臓や膀胱に異常があれば起こり得ます。

特に水分摂取不足・ストレス・長時間の排尿我慢など、生活習慣が要因になることもあります。

若い人でも生活習慣や臓器の異常で排尿障害は起こり得るため、自覚症状がある場合は早めの受診を心がけましょう。

 

 

関連記事

残尿感・頻尿・尿の勢い…排尿トラブルの原因は前立腺異常の可能性も

 

健康診断で「尿異常」と出たときに見るべきポイント

 

尿タンパク・尿潜血に注意すべき理由

健康診断で「尿タンパク」や「尿潜血」にプラスの判定がついた場合は、まず注意が必要です。
確認するポイントは、プラスの数と、一時的なものか継続しているかという点です。微弱な反応なら、疲労や脱水、運動後の一時的な変化であることもあります。

尿タンパク・尿潜血がプラス判定なら、数値と継続性を確認し、軽度でも繰り返すなら注意しましょう。

数値が強いときは重大なサイン

2プラス以上、あるいは3プラスと判定された場合や、再検査でも異常が続く場合は、腎臓や尿路の異常がある可能性が高くなります。
腎臓機能が低下すると、血液中の不要な成分を排出できず、タンパク質や血液が尿に漏れ出すことがあります。

2プラス以上の判定が続くときは、腎臓や尿路の異常を強く疑い、放置せず専門医を受診する必要があります。

腎臓は「沈黙の臓器」

腎臓は重症化するまで症状が出にくいため「沈黙の臓器」と呼ばれます。違和感がなくても、検査で異常が出たら必ず医療機関で確認することが重要です。
早期に対応すれば、慢性腎臓病などへの進行を防ぐことができます。

腎臓は自覚症状が出にくいため、健診異常があれば症状がなくても必ず専門医で精査を受けましょう。

泌尿器トラブルを見逃さないためにできること

日常の中で尿の変化に早く気付けるようにするためには、自分の尿の状態を「毎日見ておく」ことが大切です。

 

  • ・色の変化
  • ・においの変化
  • ・泡立ちなど状態の変化
  • ・排尿時の痛みや違和感の有無
  • ・排尿の頻度や勢いの変化

 

尿の異変が続くようであれば、泌尿器のトラブルが原因かもしれません。

これらのサインを見逃さず、問題があれば早めに泌尿器科を受診して、検査や診察を受けることをおすすめします。

 

尿の異変に気づいたらすぐ相談を

 

数日続く尿の変化は受診を検討

尿の色やにおいなどの変化は、腎臓・膀胱・肝臓・前立腺といった内臓の不調を反映することがあります。
変化が一時的でなく数日以上続く場合は、泌尿器科での診察や尿検査を受けることを検討しましょう。

尿の変化が数日以上続けば、軽度でも泌尿器科でのチェックを受けることが安心につながります。

血尿や強い痛みは重大な病気のサイン

血尿が出る、排尿時に強い痛みがあるといった症状は、膀胱炎や腎盂腎炎などの感染症だけでなく、結石やがんなどの重い病気が隠れている可能性があります。
特に血尿は痛みがなくても重大疾患のサインになり得るため、早急な受診が必要です。

血尿や強い痛みは結石やがんの可能性もあり、自己判断せず速やかに医療機関を受診しましょう。

早期受診が安心につながる

泌尿器科への受診は、早期発見・早期治療に直結します。異常を感じたら我慢せず医師に相談しましょう。
男性専用クリニック「Revios」では、完全予約制・個室対応でプライバシーに配慮し、安心して相談できる環境を整えています。初めての方でも安心して受診可能です。

尿の異常に気づいたら、我慢せず早期に受診することが健康を守る第一歩です。

 

 

尿のトラブルについてのYouTube動画もご用意しております。以下のリンクよりご覧ください。

 

【関連動画】

こんな尿が出たら危険!5選【泌尿器科専門医が解説】

 

 

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参考

日本性感染症学会誌

 

監修

ReVIOS MEN’S CLINIC院長・泌尿器科専門医 淺川 純平

 

淺川 純平
Revios MEN’S CLINIC院長・泌尿器科専門医

 

泌尿器科専門医として長年にわたり幅広い男性診療経験をもっています。
特に専門性が高いのは、包茎手術・性感染症治療・ED治療・男性ホルモン治療の分野。多くの患者様から信頼を集めています。
医療の現場で培った知識をもとに、SNSやコラムを通じて正しい医療情報を発信中。患者様お一人おひとりの不安に寄り添い、安心して治療を受けていただける環境づくりを心掛けています。
このコラムではそんな院長の信念のもと、わかりやすく正確な情報をお届けしています。

 

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