排尿時にしみたり、痛みが出たりすると不安でいっぱいですよね。排尿時の痛みは、我慢できないほどの激痛から軽い違和感までさまざまで、原因も多岐にわたります。
この記事では排尿痛の原因と、症状がある場合の検査や治療について解説します。「この痛み、一体何が原因で、どうすれば治まる?」「放置しても大丈夫?」そんな疑問をお持ちの男性の方はぜひ最後までご覧ください。病院に行くべきかどうかわからない場合、行くなら何科を受診すれば良いのか、費用の参考例まで、気になる情報を網羅的にまとめています。
もしも排尿時に痛みがある場合は感染症にかかっている可能性もあるため、速やかに医療機関を受診することが大切です。排尿時の痛みについてのお悩みがある方は、ReVIOS大阪梅田院にご相談ください。
排尿痛を起こす代表的な3つの病気と症状
排尿痛とは、尿を出す際に痛みや不快感を伴う症状です。
痛み方は、灼熱感、しみる感じ、刺すような痛み、鈍痛などさまざまで、排尿開始時、排尿中、排尿後など、痛むタイミングも異なります。
排尿痛は、感染症や体内の異常が主な原因で起こります。「なにもないのに痛みが出る」ということはあまりありません。
原因は多岐にわたり、排尿時の痛みは症状のはじまりであって、全身に影響を及ぼす病気にかかっていることもあります。そのため、適切な治療のためには正確な診断が必要なのです。
排尿痛を引き起こす代表的な3つの病気
排尿時の痛みを引き起こす主な疾患にはさまざまなものがありますが、ここでは代表的な3つの病気をご紹介します。
●クラミジア性尿道炎
●淋菌性尿道炎
●非クラミジア性非淋菌性尿道炎
いずれも性交渉によって感染することが特徴です。一つずつ見てみましょう。
クラミジア性尿道炎の症状と排尿時の痛み
クラミジア性尿道炎は、排尿時の痛みの原因として最も多く見られる性感染症です。
クラミジア性尿道炎は主に性行為を介して広がり、尿道に炎症を引き起こします。
男性の場合、クラミジア性尿道炎では排尿時痛や違和感を症状とすることが多く、場合によっては目立った症状がないこともあります。放置すると精巣に影響を及ぼし、不妊のリスクを高めることもあります。早期に医療機関での診断と治療が必要です。
クラミジア感染は自覚症状に乏しいことが多いため、気づかないうちに感染を広げてしまう可能性があります。異変に気づいたら早めに医師に相談したり、かかりつけの泌尿器科でチェックを受けたりすると良いでしょう。
淋菌性尿道炎(淋病)の症状と排尿時の痛み
淋菌性尿道炎(淋病)は、排尿時に強い痛みを伴うことが特徴です。
淋菌性尿道炎もクラミジア性尿道炎同様に性行為で感染し、とくに男性では症状がはっきりと現れる傾向があります。膿のような分泌物が尿道から出てくる場合もあります。
淋菌性尿道炎を放置すると前立腺や精巣にも影響を及ぼし、深刻な合併症を引き起こすことがあります。クラミジア性尿道炎の場合と同じく、不妊のリスクを高めることにもなります。
疑わしい症状があれば早急に医師の診断を受けることが大切です。
非クラミジア性非淋菌性尿道炎の症状と排尿時の痛み
非クラミジア性非淋菌性尿道炎は、クラミジアや淋菌以外の細菌やウイルスなどによって引き起こされる炎症で、原因となる病原体はさまざまです。
非クラミジア性非淋菌性尿道炎も排尿時の痛みや不快感を伴うことがありますが、排尿時の痛みや軽度の不快感など症状は多岐にわたります。
少しでも疑わしい症状があれば、早期に医師の診察を受けてください。
男性の場合の症状と見分け方
排尿痛の症状は原因となる疾患によって異なります。
以下の表は、排尿時の痛みをもたらす代表的な3つの感染症と男性に起こりやすい症状の特徴をまとめたものです。
疾患 | 排尿痛の症状 |
クラミジア性尿道炎 | 軽い排尿痛 もしくは無症状 |
淋菌性尿道炎 | 強い排尿痛 膿のような分泌物 |
非クラミジア性非淋菌性尿道炎 | 軽度から重度までの排尿痛 |
症状の現れ方には個人差があり、自己診断は危険です。排尿時に痛みを感じた場合は、医療機関を受診し、適切な検査と診断を受けることが重要です。
【関連記事:梅毒の可能性が高い4つの症状とは?初期から潜伏期の特徴、検査・治療を解説】
排尿痛の検査と診断方法
排尿痛の原因を特定し、適切な治療を行うためには、医療機関での検査が不可欠です。
自己判断で市販薬を使用したり、放置したりするのは危険。症状が悪化したり、慢性化したりする可能性があります。
排尿痛を感じたら、早めに医療機関を受診しましょう。
病院での検査方法
排尿時に痛みがある場合、クラミジア性尿道炎・淋菌性尿道炎・非クラミジア性非淋菌性尿道炎などの尿道炎が疑われ、尿検査で感染の有無を判定します。
検査には健康保険が適用されます。
治療にかかる費用について
排尿時の痛みがある方の治療にかかる費用の目安について見てみましょう。
費用・治療期間の目安
上記のとおり、排尿時の痛みがある場合、尿検査が行われます。
排尿時痛の検査や治療は健康保険適用となります。
健康保険適用後の自己負担額の目安は数百円から数千円で、約2週間を目処に治療を行います。
排尿痛に関するよくある質問
排尿時に痛みがあると、不快感とともに不安が募るものです。
ここでは、よくある質問にお答えします。
Q1. 市販薬で治せますか?
市販薬では治せません。
排尿痛の原因はさまざまであり、原因によって治療法も異なります。
必ず医療機関を受診し、医師の指示に従って治療を受けてください。
Q2. どの診療科を受診すればいいですか?
排尿時の痛みにより受診する場合は、泌尿器科を受診するのが一般的です。
定期的なチェックを受けられるように、泌尿器科のかかりつけ医を持つことをおすすめします。
Q3. どの程度の痛みなら病院に行くべきですか?
少しでも排尿時に痛みを感じたら、早めに医療機関を受診することをおすすめします。
とくに、発熱や血尿、吐き気などの症状を伴う場合は、すぐに受診してください。早期発見・早期治療が重要です。
排尿時の痛みは泌尿器科専門医が診断・治療を行うReVIOS大阪梅田院へ
排尿時の痛みがある場合は、重症化や後遺症を防ぐために早期に泌尿器科を受診し、検査・治療を受けることが大切です。
メンズ専門クリニックReVIOS大阪梅田院では性感染症の検査を受けられ、オンラインで予約・相談が可能です。
※性感染症外来では診断のため、初診時、再診時ともに尿検査が必要となります。
平日20時まで検査が受けられ、JR大阪駅中央口から徒歩1分。梅田エリアの各路線の駅直結で雨に濡れることもありません。来院から最短30分で診察を終えられ、仕事帰りにも気軽に受診できます。
ReVIOSの診察は完全個室で行われ、泌尿器科専門医の診察が受けられるメンズ専門クリニックなので安心。保険診療にも対応しています。検査内容も相談が可能です。くわしくは以下のページをご覧ください。
参考
・性器クラミジア感染症とは|国立感染症研究所
・淋菌感染症とは|国立感染症研究所
・排尿痛がある、排尿時に痛い|日本泌尿器科学会
・尿道口から膿が出る|日本泌尿器科学会
監修
淺川 純平
ReVIOS MEN’S CLINIC院長・泌尿器科専門医
泌尿器科専門医として長年にわたり幅広い男性診療経験をもっています。
特に専門性が高いのは、包茎手術・性感染症治療・ED治療・男性ホルモン治療の分野。多くの患者様から信頼を集めています。
医療の現場で培った知識をもとに、SNSやコラムを通じて正しい医療情報を発信中。患者様お一人おひとりの不安に寄り添い、安心して治療を受けていただける環境づくりを心掛けています。
このコラムではそんな院長の信念のもと、わかりやすく正確な情報をお届けしています。