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2024.12.05

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キスで梅毒はうつる?感染経路と予防策、早期発見の重要性を医師が解説

キスするカップル

 

梅毒の感染経路として性行為が広く知られていますが、キスでも感染する可能性はあるのでしょうか。この記事では、唾液を介した感染のメカニズム、具体的なキスの種類と感染リスクの違い、口腔内に現れる梅毒特有の症状などをくわしく解説します。

 

梅毒は早期発見・早期治療が重要です。梅毒に関する不安や疑問を解消し、正しい知識を身につけることで、自分自身と大切な人を守るための具体的な行動につなげましょう。

 

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キスだけで梅毒はうつるのか/医師の見解

キスとハート

梅毒は性感染症の一種であり、主に性行為によって感染しますが、キスだけでも感染する可能性があります

 

医学的には、梅毒トレポネーマという細菌が感染の原因となります。この細菌は、感染者の粘膜と粘膜の接触によって感染します。口唇ヘルペスや歯肉炎などで口内に傷がある場合、キスによって梅毒に感染するリスクが高まります。

 

【関連記事:【医師監修】つらい性器ヘルペス再発を繰り返さない!原因と治療・対処法を解説

 

唾液・口腔内での梅毒感染のしくみ

梅毒トレポネーマは、感染者の唾液や口腔粘膜にも存在します。そのため、ディープキスのように唾液の交換を伴うキスでは、感染リスクが高くなります。とくに、口の中に傷や炎症がある場合は、細菌が侵入しやすくなるため、注意が必要です。

 

軽いキスでも、感染者の粘膜に接触すれば感染の可能性はゼロではありません。

 

梅毒には、初期や症状のない時期の感染者からも感染を広げてしまう特徴があります。初期の梅毒では感染力が強く、症状が治まった後も感染力を持つ潜伏期が存在するため、感染に気づかないまま他者に感染させてしまう可能性があります。

 

キスの種類 感染リスク 感染経路
ディープキス 高い 唾液・口腔粘膜の接触
軽いキス 低い 口腔粘膜の接触

 

上記はあくまで可能性であり、必ずしも感染するとは限りません。しかし、梅毒は放置すると深刻な合併症を引き起こす可能性があるため、感染リスクを理解し、適切な予防策を講じることが重要です。

 

梅毒とは何か

梅毒は、梅毒トレポネーマという細菌によって引き起こされる性感染症です。性行為だけでなく、感染した人の血液や体液・粘膜との接触によっても感染する可能性があります。放置すると深刻な合併症を引き起こす可能性があるため、早期発見と適切な治療が非常に重要です。

 

梅毒の基礎知識と症状については、以下の記事でくわしくお伝えしています。

 

【関連記事:梅毒の可能性が高い4つの症状とは?初期から潜伏期の特徴、検査・治療を解説

 

梅毒には飛沫や空気では感染しないため、日常生活はもちろんのこと、手をつなぐ、会話をするなどの行為では感染を起こすことはありません。しかし、性器に触れなくても粘膜や唾液に接触する濃厚なキスをする場合やオーラルセックスでは、感染を起こす可能性があります。

 

また、梅毒では母子感染を起こし、胎児に影響を与えることもあります。少しでも疑わしい症状や接触がある場合は、医療機関で相談してください。

 

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キスによる梅毒感染の危険性とメカニズム

梅毒は性感染症として知られていますが、キスによっても感染する可能性があります。とくに、口の中やのどに梅毒の症状が出ている場合、キスだけで感染するリスクが高まります。

 

キスによる梅毒感染の危険性とメカニズムについて解説します。

 

キスによる感染のリスク

梅毒の感染は、感染者の粘膜や体液との直接的な接触によって起こります。キスにおいては、口の中に梅毒の症状(口内炎や潰瘍など)がある場合、粘膜に触れたり、唾液を介したりして感染するリスクがあります。

 

症状がなくても、感染者の唾液中に梅毒トレポネーマが存在すれば感染の可能性は否定できません。とくに、ディープキスのように唾液の交換が多いキスは、感染リスクが高まると考えられます。

 

具体的なキスの種類と感染リスク

キスの種類によって梅毒の感染リスクは異なります。具体的なキスの種類と感染リスクについて説明します。

 

ディープキス

ディープキスは、粘膜に接触するキスです。そのため、梅毒の感染リスクが最も高いと考えられます。

 

感染者の唾液中に梅毒トレポネーマが存在する場合、ディープキスによって感染する可能性が高くなります。とくに、口の中に梅毒の症状が出ている場合は、ディープキスを避けることが重要です。

 

軽いキス

軽いキスは、粘膜や唾液との接触が少ないため、ディープキスに比べて感染リスクは低いと考えられます。

 

しかし、感染者の唾液中に梅毒トレポネーマが存在する場合、軽いキスでも感染する可能性はゼロではありません。少しでも不安がある場合は、キスを控える方が安全です。

 

キスの種類 感染リスク
ディープキス 高い
軽いキス 低い

 

上記はあくまでも目安であり、感染者の状態やキスの状況によって感染リスクは変動します。どんなキスであっても、感染の可能性はゼロではないことを理解しておく必要があります。

 

口腔内に現れる梅毒の症状

梅毒の初期症状として、口の中に潰瘍や口内炎ができることがあります。これらは痛みを伴わない場合もあり、気づかないうちに感染を広げてしまう可能性があります。口の中に異常を感じたら、速やかに医療機関を受診しましょう。

 

具体的な症状としては、以下のようなものが挙げられます。

 

●初期硬結:硬く、ゴムのような弾力があるしこり・通常は痛みを感じない
●硬性下疳(こうせいげかん):赤色や褐色など・ただれて硬くなる・痛みがないことが多い
●口内炎や潰瘍:痛みを伴う場合もある

 

これらの症状は一例であり、他の病気と間違えやすい場合もあります。自己判断せず、医療機関で適切な検査を受けることが重要です。

 

口内の症状と感染力の関係

梅毒の感染力は、感染者の病期や症状の有無によって変化します。とくに、口の中に梅毒の症状が出ている場合は、感染力が強いと考えられます。口の中に潰瘍や口内炎がある場合は、キスだけでなく、食器の共有なども避けるべきです。

 

また、症状が治まった後も、梅毒トレポネーマが体内に潜伏している可能性があります。そのため、一度梅毒に感染した人は、再発や他者への感染を防ぐために、定期的な検査を受けることが重要です。

 

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梅毒の予防策

カップル

梅毒は感染力の強い性感染症であり、予防策を講じることがきわめて重要です。梅毒の感染を防ぐためには、性行為における予防、キスにおける予防、日常生活での予防など、さまざまな側面からの対策が必要です。

 

性行為における予防

性行為による梅毒感染は最も一般的な感染経路です。性行為における感染予防は、自分自身とパートナーを守るうえで不可欠です。

 

コンドームの正しい使用方法

コンドームは性行為による梅毒感染のリスクを大幅に減らす効果的な方法です。しかし、コンドームを正しく使用しなければ、その効果は十分に発揮されません。コンドームは性行為の最初から最後まで、毎回必ず使用することが重要です。また、正しいコンドームの使用方法を理解し、実践することも重要です。たとえば、コンドームを装着する前に破損がないか確認し、使用後は適切に廃棄する必要があります。

 

オーラルセックスでも梅毒に感染する可能性があるため、セックスの種類に関係なくコンドームを使用することが重要です。

 

コンドームは100%感染を防ぐものではないことを理解しておくことも重要です。コンドームが破損したり、正しく使用されなかったりした場合は、感染のリスクが高まります。そのため、コンドームの使用に加えて、定期的な検査を受けることも重要です。

 

キスにおける梅毒予防

梅毒は、感染部位との直接的な接触や唾液の接触によって高い確率で感染します。口唇や口腔内に梅毒の症状がある場合、キスによって感染する可能性があります。とくに、ディープキスは感染のリスクを高めます。

 

パートナーの口唇や口腔内に梅毒と思われる症状がある場合は、キスを控えることが重要です。また、自分自身に梅毒の症状がある場合も、パートナーへの感染を防ぐためにキスを避けるべきです。

 

軽いキスでも感染のリスクはゼロではないため、注意が必要です。とくに、口唇や口腔内に傷がある場合は、感染のリスクが高まる可能性があります。

 

梅毒をはじめとした性感染症の予防について、以下の記事でも解説しています。あわせてご覧ください。

 

【関連記事:ドキシペップ解説!医師監修による性感染症予防に効果的な使い方とよくある質問

 

梅毒の早期発見・早期治療のために専門医に相談を

梅毒は早期に発見し、適切な治療を行えば完治する病気です。

 

しかし、梅毒は自然に治る病気ではなく、放置すると深刻な合併症を引き起こす可能性があります。そのため、早期発見・早期治療が非常に重要です。少しでも感染の可能性を疑う場合は、ためらわずに医療機関を受診し、検査を受けましょう。

 

梅毒の検査は血液検査ですが、医療機関を受診する場合、梅毒以外の性感染症検査も同時に行われることがよくあります。その場合は尿検査も行われます。

 

メンズ専門クリニックReVIOS大阪梅田院では梅毒をはじめとした性感染症の検査を受けられ、オンラインで予約・相談が可能です。検査の結果治療が必要と判断された場合は処方や点滴などでの治療がすぐ開始されます。

 

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「なんとなく違和感がある」と感じたり、不安を感じるキスや性的な接触があったりした場合は、自己判断せず医師に相談するようにしてください。

 

【関連記事:排尿時に痛みがある…代表的な3つの病気と男性にみられる症状・治療を解説

 

梅毒の検査と治療については、こちらの記事でよりくわしくお伝えしています。

 

【関連記事:梅毒の検査・治療と治療薬、費用について

 

医療機関の選び方

医療機関を選ぶ際には、以下のポイントを参考にすると良いでしょう。

 

項目 詳細
診療時間 自分のライフスタイルに合った診療時間帯かどうかを確認しましょう。仕事や学校帰りでも通いやすい夜間診療や休日診療を行っている医療機関もあります。
アクセス 自宅や職場から通いやすい場所にあると便利です。最寄り駅から徒歩圏内かどうか、駐車場はあるかなども確認しておきましょう。
医師の専門性 泌尿器科専門医がいる医療機関であれば、より専門性の高い診療を受けることができます。
プライバシーへの配慮 性感染症はデリケートな問題であるため、プライバシーに配慮した医療機関を選ぶことが大切です。
費用 保険診療の場合、医療費の自己負担額は医療機関によって異なります。初診料や再診料、検査費用などを事前に確認しておきましょう。

 

相談・受診時の注意点

スムーズな診察のために、以下の点に注意しましょう。

 

●症状を具体的に伝える:いつからどのような症状が現れているか、くわしく伝えましょう。
●性交渉の有無、時期などを伝える:感染経路を特定するために、性交渉の有無や時期、パートナーの有無などを医師に伝えましょう。
●過去の病歴や服用中の薬を伝える:他の病気の治療を受けている場合や、薬を服用している場合は、必ず医師に伝えましょう。
●不安や疑問を解消する:治療方法や費用、生活上の注意点など、気になることは何でも質問しましょう。

 

治療に関する注意点

梅毒の治療は、主に抗生物質の点滴注射または内服によって行われます。早期に発見・治療すれば完治が期待できますが、治療が遅れると深刻な合併症を引き起こす可能性があります。

 

治療が始まったら、医師の指示に従って、きちんと治療を完了することが重要です。自己判断で治療をやめてしまうと、治りきらないこともあります。

 

パートナーへの告知と検査

梅毒と診断された場合は、パートナーに感染の可能性があることを伝え、検査を受けるよう勧めることが重要です。パートナーも同時に治療を受けることで、再感染を防ぐことができます。感染を隠してしまうと、パートナーの健康を危険にさらすだけでなく、自分自身も再感染のリスクにさらされることになります。責任ある行動を心がけましょう。

 

梅毒は早期発見・早期治療によって完治が可能な病気です。少しでも不安を感じたら、ためらわずに専門医に相談しましょう。早期の対応が、あなたとあなたの大切な人の健康を守ります。

 

ReVIOS大阪梅田院での性病検査について

ReVIOS大阪梅田院の性感染症外来

メンズ専門クリニックReVIOS大阪梅田院では性感染症の検査を受けられ、オンラインで予約・相談が可能です。
※性感染症外来では診断のため、初診時、再診時ともに尿検査が必要となります。

 

平日20時まで検査が受けられ、JR大阪駅中央口から徒歩1分。梅田エリアの各路線の駅直結で雨に濡れることもありません。来院から最短30分で診察を終えられ、仕事帰りにも気軽に受診できます。

 

ReVIOSの診察は完全個室で行われ、泌尿器科専門医の診察が受けられるメンズ専門クリニックなので安心。保険診療にも対応しています。検査内容も相談が可能です。くわしくは以下のページをご覧ください。

 

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参考

梅毒に関するQ&A|厚生労働省
梅毒治療の現状について|国立感染症研究所
先天梅毒診療の手引き 2023|国立感染症研究所

 

監修

ReVIOS MEN’S CLINIC院長・泌尿器科専門医 淺川 純平

 

淺川 純平
ReVIOS MEN’S CLINIC院長・泌尿器科専門医

 

泌尿器科専門医として長年にわたり幅広い男性診療経験をもっています。
特に専門性が高いのは、包茎手術・性感染症治療・ED治療・男性ホルモン治療の分野。多くの患者様から信頼を集めています。
医療の現場で培った知識をもとに、SNSやコラムを通じて正しい医療情報を発信中。患者様お一人おひとりの不安に寄り添い、安心して治療を受けていただける環境づくりを心掛けています。
このコラムではそんな院長の信念のもと、わかりやすく正確な情報をお届けしています。

 

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