
「最近、抜け毛が増えた」「生え際が少し後退してきた気がする」
そんな不安を感じていませんか?
その症状は、もしかするとAGA(男性型脱毛症)が関係しているかもしれません。
本記事では、AGAの基本的な仕組みや原因、放置した場合のリスク、そして改善への第一歩をわかりやすく解説します。
AGAとは?
AGAは「Androgenetic Alopecia(男性型脱毛症)」の略称で、成人男性に多く見られる進行性の脱毛症です。
日本人男性の約3人に1人が発症しているとされており、決して珍しい症状ではありません。
AGAの最大の特徴は、額の生え際や頭頂部から徐々に薄くなっていくという進行パターンです。
全体的に均等に薄くなるのではなく、特定の部位から症状が現れるため、鏡を見たときに「あれ?」と気づくことが多いでしょう。
重要なのは、AGAは単なる加齢による自然な変化ではなく、「進行性」の症状であるという点です。
放置すればするほど症状は進んでいくため、早めの対応が求められます。
AGAが起こる原因
AGAの主な原因は、「DHT(ジヒドロテストステロン)」と呼ばれる男性ホルモンです。
このDHTは、男性ホルモンのテストステロンが「5αリダクターゼ」という酵素によって変換されることで生成されます。
DHTが毛根にある受容体と結びつくと、髪の成長サイクル(ヘアサイクル)が乱されます。
通常、髪は「成長期(2〜6年)→退行期(2〜3週間)→休止期(数ヶ月)」というサイクルを繰り返しながら生え変わっていますが、DHTの影響を受けると成長期が極端に短縮されてしまいます。
その結果、髪が十分に成長する前に抜け落ちてしまい、新しく生えてくる髪も細く短い状態になります。
これが繰り返されることで、次第に地肌が透けて見えるようになるのです。
AGAの発症には遺伝的要因が大きく関わっています。
特に母方の祖父が薄毛である場合、その遺伝子を受け継ぐ可能性が高いとされています。
ただし、遺伝だけがすべてではありません。
日々のストレス、睡眠不足、偏った食生活といった生活習慣も、AGAの進行を加速させる要因となります。
近年では、20代や30代といった若年層でAGAを発症するケースも増えています。
生活習慣の変化やストレス社会の影響が指摘されており、年齢に関係なく注意が必要です。
AGAの進行と放置リスク
AGAは進行性の脱毛症であり、自然に治ることはありません。
これが、AGAへの早期対応が重要とされる最大の理由です。
初期段階では、抜け毛の増加や髪のボリュームダウンといった比較的軽微な変化から始まります。
この段階であれば、適切な治療によって回復する可能性が高く、治療効果も実感しやすい時期です。
しかし、症状が進行すると状況は大きく変わります。
毛根が長期間休止状態に入ってしまうと、毛包そのものが小さくなり、やがて毛を生やす機能自体が失われてしまうのです。
この段階まで進行すると、たとえ薬物治療を行っても髪を再生させることが困難になります。
「まだ大丈夫だろう」「そのうち気にならなくなるかも」と放置していると、気づいたときには治療の選択肢が限られてしまっている、というケースは少なくありません。
AGAは時間との闘いでもあるのです。
AGAの見分け方(セルフチェック)
薄毛が気になり始めたら、まず自分の症状がAGAによるものかどうかを確認してみましょう。
以下のチェックポイントに複数当てはまる場合は、AGAの可能性が高いと考えられます。
額の生え際の後退
鏡を見たときに、以前よりも生え際が後ろに下がっていると感じる場合は要注意です。
M字型に後退していくパターンが典型的です。
頭頂部の地肌が透けて見える
頭頂部やつむじ周辺の髪が薄くなり、地肌が見えやすくなっている状態です。
O字型の薄毛とも呼ばれます。
抜け毛の質の変化
抜けた髪が以前よりも細く、短くなっている場合は、ヘアサイクルの乱れを示すサインです。
健康な髪と比べて明らかに弱々しい印象を受けるでしょう。
抜け毛の量の増加
洗髪時や朝起きたときの枕に、以前よりも多くの抜け毛がある場合は注意が必要です。
1日100本程度の抜け毛は正常な範囲ですが、明らかにそれ以上と感じる場合は要チェックです。
遺伝の可能性
父親、母方の祖父、兄弟など、家族や親族に薄毛の人が多い場合、遺伝的にAGAを発症しやすい体質である可能性があります。
これらの項目に当てはまるものがあれば、一度専門のクリニックで診察を受けることをおすすめします。
AGAの治療法
現代のAGAは「治療できる時代」に入っています。
医学の進歩により、さまざまな治療法が確立されており、早期に適切な治療を開始すれば改善の可能性が高まります。
内服薬による治療
フィナステリドやデュタステリドといった内服薬は、AGAの原因となる「5αリダクターゼ」の働きを抑制し、DHTの生成を減少させます。
これにより抜け毛の進行を止め、ヘアサイクルを正常化させて毛根の成長が促進されます。
外用薬による治療
ミノキシジルを含む外用薬は、頭皮に直接塗布することで血行を促進し、毛母細胞の活性化を図ります。
発毛を促進する効果が認められており、内服薬と併用することで相乗効果が期待できます。
進化した治療法
近年では、発毛メソセラピーや再生医療的アプローチといった、より高度な治療法も登場しています。
これらは、成長因子を直接頭皮に注入することで、毛根の再生を促す治療です。
当院が提供するEPIBIRTHのような最新治療では、従来の方法よりも高い効果が期待できるケースがあります。
AGA最新治療に関するページはこちら
AGA最新治療とは?従来の治療法との違いを解説
AGA治療の目的は、「抜け毛を止めること」と「髪の成長を促すこと」の二つです。
どの治療法が適しているかは個人差があるため、医師の診断のもとで自分に合った方法を選ぶことが成功の鍵となります。
治療効果を実感するまでには、通常3〜6ヶ月程度の継続が必要です。
AGAは進行性の症状であるため、治療も長期的な視点で根気強く取り組む必要があります。
AGAを知ることが、未来の髪を守る第一歩
AGAは早期発見・早期治療によって改善の可能性が大きく高まります。
逆に放置すればするほど治療の選択肢は狭まり、回復も困難になります。
だからこそ、少しでも気になる症状があったときには、まず専門クリニックで相談してみることが大切です。
レヴィオスでは、最新のAGA治療を医師が一人ひとりの状態に合わせて提案しています。
あなたの髪と自信を、もう一度取り戻すチャンスを掴みたいと思ったら、ぜひ一歩踏み出してみてください。
監修

淺川 純平
Revios MEN’S CLINIC院長・泌尿器科専門医
泌尿器科専門医として長年にわたり幅広い男性診療経験をもっています。
特に専門性が高いのは、包茎手術・性感染症治療・ED治療・男性ホルモン治療の分野。多くの患者様から信頼を集めています。
医療の現場で培った知識をもとに、SNSやコラムを通じて正しい医療情報を発信中。患者様お一人おひとりの不安に寄り添い、安心して治療を受けていただける環境づくりを心掛けています。
このコラムではそんな院長の信念のもと、わかりやすく正確な情報をお届けしています。