
「包茎手術を受けたいけれど、術後の生活はどうなるんだろう?」
包茎手術を検討されている方の多くが、このような疑問や不安をお持ちではないでしょうか。
手術そのものへの不安はもちろんですが、回復までの期間や日常生活への影響などは、手術を受ける前に知っておきたいですよね。
この記事では、包茎手術後の性行為が可能になる時期の目安から、痛みや腫れといった術後の経過、入浴や運動など日常生活における注意点、性行為はいつから可能なのかも詳しく解説します。
目次
【5】まとめ
包茎手術後の性行為は「術後4週間」が目安
結論からお伝えすると、包茎手術後の性行為やマスターベーションは、術後4週間が一つの目安となります。
傷の回復プロセスと注意点を詳しくお伝えします。
傷の回復プロセス
包茎手術では、余分な包皮を切開し、亀頭の下で縫合します。
術後1〜2週間で傷口はくっつき始め、抜糸もこの時期に行われます。(吸収される糸の場合は不要)
しかしこれはあくまで皮膚の表面がふさがった段階です。
皮膚の下にある組織が完全に修復され、性的な刺激や摩擦に耐えられる強度を取り戻すには、術後4週間程度を要するのが一般的です。
自己判断で早めてしまうリスク
回復期間を無視して自己判断で性行為をすると、さまざまなリスクが伴います。
せっかく塞がった傷口が性的な刺激によって開いてしまい、出血を伴うだけでなく、再縫合が必要になる可能性があります。
さらに、開いた傷口から細菌が侵入し、感染症を引き起こして化膿や炎症を起こすリスクも高まります。
こうしたトラブルは治癒を遅らせ、仕上がりに悪影響を及ぼしかねません。
焦る気持ちはよく分かりますが、きれいな仕上がりと今後の快適な性生活のためには、医師の指示をしっかり守り、患部が完全に回復するまで待つことが大切です。
ご自身の体のためにも、無理をせず回復を待ちましょう。
包茎手術からの日常生活に戻るまでの流れ
「性生活ができるようになるまで4週間もかかるのか」と感じたかもしれませんが、日常生活はもっと早く復帰できます。
ここでは、手術当日から日常生活に戻るまでの一般的な経過を時系列で見ていきましょう。
手術当日〜1週間:痛みや腫れがある時期
手術直後から数日間は、麻酔が切れることでジンジンとした痛みや、患部の腫れが出やすい時期です。
術後2〜3日がピークとなりますが、クリニックから処方される痛み止めで十分コントロールできる程度ですので、過度な心配はいりません。
処方された薬を服用し、安静に過ごしましょう。
勃起すると痛みを感じたり傷に負担がかかったりするため、性的な刺激は避けてください。飲酒も術後3日は控えましょう。
この時期、患部は包帯で保護されており、指示通りに軟膏を塗るなどのセルフケアが必要です。
シャワー・入浴は手術翌日から可能になります。必ず医師の指示に従いましょう。
2週間後:傷が安定してくる時期
この頃になると、痛みや腫れはかなり落ち着き、傷口も安定してきます。
日常生活での違和感もほとんどなくなってくるでしょう。
吸収されない糸で縫合した場合、術後10日〜2週間で抜糸のために来院が必要です。
また、軽い運動もこの時期から解禁になります。
4週間後:患部が落ち着き、ほぼ回復
術後4週間が経過する頃には、腫れや内出血もほとんどなくなり、患部の状態はかなり落ち着きます。
縫合部分の赤みも次第に薄くなり、見た目も自然になってくるでしょう。
日常生活の制限はほぼなくなり、医師の許可が出れば、控えていた性行為や激しい運動もこの時期から可能になります。
| 期間 | 患部の状態 | 可能になる行動の目安 |
|---|---|---|
| 〜1週間 | 痛み・腫れのピーク | ・仕事(デスクワーク)は翌日から ・シャワー・入浴は翌日から ・飲酒は術後3日は控える |
| 〜2週間 | 痛み・腫れが引く 傷が安定する |
・軽い運動 |
| 〜4週間 | ほぼ回復し 見た目も自然に | ・性行為 ・激しい運動 |
【行動別】包茎手術後の生活で注意するポイント
ここでは、具体的な行動別に注意点をまとめました。
性行為・マスターベーション
術後4週間が経過し、医師の許可が出てから再開してください。
久しぶりの行為となるため、最初は無理をせず、痛みや違和感がないか確認しながらゆっくり進めましょう。
シャワー・入浴
シャワー・入浴は手術の翌日から可能です。洗う際は石鹸をよく泡立て、ゴシゴシこすらずに優しく手で洗いましょう。
入浴後は水分を丁寧に拭き取り、患部を清潔に保つことが大切です。
仕事・通学
デスクワークや学業であれば、手術の翌日から普段通りに再開できます。
ただし、重い物を持つ、長時間歩き回るなど、身体的な負担が大きい仕事の場合は2〜3日安静にするか、事前に職場へ相談しておくと安心です。
運動・スポーツ
ウォーキングのような軽い運動は術後1週間頃から可能です。
ランニングや筋トレといった激しい運動は、性行為と同様に術後4週間が経過するまでは控えましょう。
患部に衝撃が加わったり、擦れたりする可能性があるスポーツは、完全に治癒するまで避けてください。
飲酒
アルコールは血行を促進し、腫れや出血、痛みを悪化させる原因となります。
傷の治りを良くするためにも、術後3日は禁酒することが推奨されます。
包茎手術後の性行為に関するよくある質問
最後に、手術後の性行為に関して多くの方が抱く疑問にお答えします。
Q.久しぶりの性行為で痛みや違和感はありますか?
傷が完全に回復していれば、性行為で痛みを感じることはほとんどありません。
ただ、手術によって亀頭が露出した状態に慣れていなかったり、皮膚の突っ張り感を覚えたりと、最初は多少の違和感があるかもしれません。
次第に慣れていきますので、心配しすぎなくて大丈夫です。
Q. もし傷口が開いてしまったらどうすればいいですか?
万が一、出血したり傷口が開いてしまったりした場合は、慌てずに清潔なガーゼやティッシュで患部を数分間圧迫止血し、すぐに手術を受けたクリニックへ連絡してください。
自己判断で絆創膏を貼るなどの処置はせず、速やかに医師の診察を受けましょう。
Q. 包茎手術をしたことはパートナーにバレますか?
手術方法にもよりますが、傷跡は時間とともに目立たなくなります。
特に亀頭直下のシワに沿って切開・縫合する「環状切開術」などでは、傷跡はシワに隠れてほとんど分からなくなります。
丁寧な縫合を行うクリニックを選べば、パートナーに指摘される可能性は低いでしょう。
Q. 通院頻度はどれくらいになりますか?
クリニックの方針や手術方法にもよりますが、一般的には術後の経過観察と、抜糸が必要な場合の計1〜2回程度の通院で済むことがほとんどです。
手術当日に吸収糸を使い、その後の来院が不要なプランを用意しているクリニックもあります。
詳しくは事前のカウンセリングで確認しましょう。
まとめ
包茎手術後の性行為は、患部の完全な回復を待って術後4週間を目安に再開しましょう。
手術後の生活にはいくつかの注意点がありますが、日常生活には比較的早く戻ることができます。
術後の経過や生活について少しでも不安な点があれば、一人で悩まずに専門のクリニックへ相談しましょう。
男性専用クリニック「Revios」では、完全予約制・個室対応でプライバシーに配慮し、安心してご相談いただける環境を整えています。
手術そのものはもちろん、術後の経過や日常生活に関する不安も、専門の医師が丁寧にお伺いします。
初めての方でも安心して受診可能です。まずは無料カウンセリングを利用して、あなたのお悩みをお気軽にご相談ください。
監修

淺川 純平
Revios MEN’S CLINIC院長・泌尿器科専門医
泌尿器科専門医として長年にわたり幅広い男性診療経験をもっています。
特に専門性が高いのは、包茎手術・性感染症治療・ED治療・男性ホルモン治療の分野。多くの患者様から信頼を集めています。
医療の現場で培った知識をもとに、SNSやコラムを通じて正しい医療情報を発信中。患者様お一人おひとりの不安に寄り添い、安心して治療を受けていただける環境づくりを心掛けています。
このコラムではそんな院長の信念のもと、わかりやすく正確な情報をお届けしています。