性病になった可能性があるときに高熱が出ると、その先にどのような症状があらわれるのか、どのように対処したらよいのか不安になってしまうことがあるでしょう。
ただし、高熱が出るものには風邪やインフルエンザなど別の原因も考えられます。本記事では、高熱が出る性病にはどのようなものがあるのか、性病の場合に考えられるものやその症状などについて解説します。
高熱が出る可能性のある性病とその症状
発熱、あるいは高熱が出る可能性のある性病は意外と多くあります。ここでは、発熱・高熱が出る可能性のある性病と、その症状について説明します。
クラミジア
クラミジアが男性の性器に感染し、性器クラミジアを発症すると、放置することで発熱する可能性があります。
この場合の原因には、放置によって菌が精巣に入り込むことで起こる、精巣上体炎が考えられます。精巣上体炎による発熱では緊急の治療が必要になるため、クラミジアの症状があり、かつ発熱している場合にはすぐに医療機関を受診しましょう。
喉に感染し、咽頭クラミジアになった場合には、軽度の喉の痛みや発熱がみられることもあります。ただし、咽頭クラミジアは無症状のことも多いため、喉の痛みと発熱がある場合には、性病だけでなく風邪やインフルエンザなども疑う必要があるでしょう。
潜伏期間 | 1~3週間 |
症状 |
|
淋病
クラミジアと同じく、淋菌が性器に感染した場合には放置によって精巣上体炎を起こし発熱することがあります。喉に感染した場合にも、喉の痛みや腫れに加え、発熱することがあります。喉への感染の場合には、無症状のケースも多いです。
潜伏期間 | 2~10日 |
症状 |
|
マイコプラズマ・ウレアプラズマ
細菌の一種であるマイコプラズマ・ウレアプラズマは、性行為によって尿道や咽頭、肛門などの粘膜に感染する性病です。
男性の場合、尿道や喉に感染して症状があらわれます。クラミジアや淋菌と比較して認知度が低いものの、検査をすると高い確率で感染が認められる性病でもあります。
性器に感染した場合には、放置するとまれに前立腺炎や精巣上体炎を発症して、高熱が出ることがあります。
潜伏期間 | 1~5週間 |
症状 |
|
トリコモナス
トリコモナスは、トリコモナス原虫によって引き起こされる性病です。男性の場合にはほとんど無症状のことが多く、まれに排尿痛や分泌物などの症状がみられることがあります。
ごくまれに前立腺炎や精巣上体炎の原因になることがあり、高熱が出ることがあります。
潜伏期間 | 10日前後 |
症状 |
|
性器ヘルペス
性器ヘルペスは、単純ヘルペスウイルスに感染することで発症する性病です。性器だけでなく、肛門や口唇周辺の皮膚、粘膜に感染します。
単純ヘルペスウイルスに感染すると、赤茶色の水ぶくれや神経痛などの症状がみられます。特に初感染の場合は症状が強く出やすく、頭痛や発熱などの症状を引き起こすことがあります。
潜伏期間 | 2~10日(初感染の場合) |
症状 | 赤茶色の水ぶくれ、神経痛、高熱がでることもある |
B型肝炎/C型肝炎
B型肝炎・C型肝炎は、それぞれB型肝炎ウイルス・C型肝炎ウイルスの感染によって発症します。性行為によってこれらのウイルスに感染し、急性肝炎になると、全身の倦怠感や食欲不振、発熱、黄疸などの症状が現れます。
潜伏期間 | B型肝炎:約3か月 C型肝炎:2週間から6か月 |
症状 | 急性肝炎の場合、全身倦怠感、黄疸、発熱、食欲不振、吐き気 など |
梅毒
梅毒は、梅毒トレポネーマという細菌によって引き起こされる感染症です。梅毒になると、全身にさまざまな症状があらわれます。進行すると、脳や心臓に重大な合併症を引き起こすこともあります。
梅毒の特徴として、病期によって症状が出現する場所や内容が異なるというものがあります。病期によっては、発熱や疲労感、食欲不振などの症状があらわれることがあります。
潜伏期間 | 10日~3か月 |
症状 | II期顕症梅毒では、発熱、疲労感、食欲不振、リンパ節の腫れ など |
HIV
HIVエイズ(Acquired Immunodeficiency Syndrome:AIDS)の原因となるHIVは、血液・体液などを介して感染する感染症です。性行為によっても感染し、日本では毎年1,500人前後の新規感染者が確認されています。
HIVには初感染期、無症候期、エイズ期があり、罹患後2~6週間の初感染期においては、発熱やリンパの腫れ、筋肉痛、頭痛、吐き気、嘔吐などの症状があらわれます。
潜伏期間 | 2週間~3か月 |
症状 | 筋肉痛や関節痛、下痢、嘔吐、高熱 など |
高熱が出たときの対処法はある?
発熱や高熱の原因が性病である可能性がある場合には、すぐに医療機関を受診することが重要です。性病を放置して起こる前立腺炎や精巣上体炎が発熱の原因となっている可能性があります。これらには無精子症などのリスクもあるため、なるべく早く医療機関にて検査・治療を行ってもらいましょう。
性病の再発を防ぐ方法
検査の結果、発熱の原因が性病だった場合には、治療を受けることはもちろん、再発防止に努めることも大切です。性行為時のコンドームの使用に加え、再発していないか、ほかの性病にかかっていないかを定期検査で確認するとよいでしょう。
また、性感染症予防薬(ドキシペップ:Doxy-PEP)による予防も有効です。性感染症予防薬ドキシペップ(Doxy-PEP)は、性交渉後72時間以内に抗生物質のドキシサイクリン(ビブラマイシン)を服用することで梅毒・淋病・クラミジアを予防できます。
特に、菌量が増える前の感染から24時間以内に服用することが望ましいとされており、感染予防効果は梅毒で87%、淋病55%、クラミジア88%とされています(2022年7月国際エイズ学会発表の数値)。
ただし、日光過敏症の方やテトラサイクリン系のアレルギーのある方は服用できません。性感染症予防薬を利用したい方は、まず医師に相談してみましょう。
性病が原因と考えられる発熱がある場合にはすぐに医療機関へ!
発熱や高熱がある場合、風邪やインフルエンザのほかに性病が原因の可能性があります。性病の中には、わかりやすく性器に症状がでないものも多くあります。自覚症状がほとんどない性病などもあるため、性病にかかっている可能性があり、発熱している場合には、医療機関にて性病の検査を受けるとよいでしょう。
治療後は、再び性病にならないよう対策を講じることも重要です。コンドームの使用に加え、定期検査や性感染症予防薬の活用も視野に入れ、健康を守ることをおすすめします。
ReVIOS大阪梅田院での性病検査について
メンズ専門クリニックReVIOS大阪梅田院では性感染症の検査を受けられ、オンラインで予約・相談が可能です。
※性感染症外来では診断のため、初診時、再診時ともに尿検査が必要となります。
平日20時まで検査が受けられ、JR大阪駅中央口から徒歩1分。梅田エリアの各路線の駅直結で雨に濡れることもありません。来院から最短30分で診察を終えられ、仕事帰りにも気軽に受診できます。
ReVIOSの診察は完全個室で行われ、泌尿器科専門医の診察が受けられるメンズ専門クリニックなので安心。保険診療にも対応しています。検査内容も相談が可能です。くわしくは以下のページをご覧ください。
関連動画
参考
日本性感染症学会誌|ガイドライン2016
厚生労働省|ウイルス性肝炎
監修
淺川 純平
ReVIOS MEN’S CLINIC院長・泌尿器科専門医
泌尿器科専門医として長年にわたり幅広い男性診療経験をもっています。
特に専門性が高いのは、包茎手術・性感染症治療・ED治療・男性ホルモン治療の分野。多くの患者様から信頼を集めています。
医療の現場で培った知識をもとに、SNSやコラムを通じて正しい医療情報を発信中。患者様お一人おひとりの不安に寄り添い、安心して治療を受けていただける環境づくりを心掛けています。
このコラムではそんな院長の信念のもと、わかりやすく正確な情報をお届けしています。