性病になった可能性があるときに高熱が出ると、その先にどのような症状があらわれるのか、どのように対処したらよいのか不安になってしまうことがあるでしょう。
ただし、高熱が出るものには風邪やインフルエンザなど別の原因も考えられます。
本記事では、高熱が出る性病にはどのようなものがあるのか、性病の場合に考えられるものやその症状などについて解説します。
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高熱が出る可能性のある性病とその症状
発熱、あるいは高熱が出る可能性のある性病は意外と多くあります。
ここでは、発熱・高熱が出る可能性のある性病と、その症状について説明します。
- ・梅毒
- ・クラミジア
- ・淋病
- ・マイコプラズマ・ウレアプラズマ
- ・トリコモナス
- ・性器ヘルペス
- ・B型肝炎/C型肝炎
- ・HIV
高熱以外の症状や、性病ごとの発症までの流れを詳しく知りたい方は以下をご覧ください。
【関連記事:性病の潜伏期間の一覧|クラミジア・淋病・梅毒など種類別に早見表で解説】
梅毒
梅毒はII期に入ると発熱・倦怠感・食欲不振・リンパ節の腫れなど全身症状が現れることがあります。
病期によっては発疹が出るなど進行が見られ、放置すると合併症のリスクも高まるため、発熱がある場合は早めの検査が必要です。
症状 | II期顕症梅毒では、発熱、疲労感、食欲不振、リンパ節の腫れ など |
クラミジア
クラミジアは放置すると精巣上体炎を起こして高熱が出ることがあります。
咽性器だけでなく咽頭に感染するケースもあり、軽い違和感や発熱を伴う場合もあります。
風邪と区別がつきにくいため検査で確認することが大切です。
症状 |
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淋病
淋病は放置すると精巣上体炎を引き起こして発熱につながることがあります。
排尿痛や膿といった典型症状に加え、咽頭感染では咽頭や扁桃の炎症を起こすケースもあり、発熱することもあります。
症状 |
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マイコプラズマ・ウレアプラズマ
マイコプラズマ・ウレアプラズマは、放置すると前立腺炎や精巣上体炎を起こして高熱が出ることがあります。
咽頭感染では咽頭や扁桃の炎症、発熱が見られることもあります。
症状 |
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トリコモナス
トリコモナスは男性では無症状のことが多いですが、進行すると前立腺炎や精巣上体炎を起こして高熱につながることがあります。
排尿痛や分泌物、咽頭感染による発熱が出るケースもあります。
症状 |
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性器ヘルペス
性器ヘルペスは初感染時に症状が強く、発熱や高熱を伴うことがあります。
赤茶色の水ぶくれや神経痛が出るほか、再発時でも発熱が見られる場合があります。
性器感染が中心ですが、まれに咽頭に感染して発熱が出るケースも報告されています。
症状 | 赤茶色の水ぶくれ、神経痛、高熱がでることもある |
B型肝炎/C型肝炎
B型肝炎・C型肝炎が急性肝炎として発症すると、倦怠感や黄疸に加え発熱・高熱が出ることがあります。
食欲不振や吐き気が伴うこともあるため、異変を感じたら早めの受診が必要です。
症状 | 急性肝炎の場合、全身倦怠感、黄疸、発熱、食欲不振、吐き気 など |
HIV
HIVは初感染期に発熱や高熱が出ることがあり、リンパ節の腫れや筋肉痛、吐き気、嘔吐などインフルエンザに似た症状を示すことがあります。
高熱は他の病気との区別が難しいため、検査での確認が欠かせません。
症状 | 筋肉痛や関節痛、下痢、嘔吐、高熱 など |
高熱が出たときの対処法はある?
発熱や高熱の原因が性病である可能性がある場合には、すぐに医療機関を受診することが重要です。
性病を放置して起こる前立腺炎や精巣上体炎が発熱の原因となっている可能性があります。
これらには無精子症などのリスクもあるため、なるべく早く医療機関にて検査・治療を行ってもらいましょう。
性病の再発を防ぐ方法
検査の結果、発熱の原因が性病だった場合には、治療を受けることはもちろん、再発防止に努めることも大切です。
性行為時のコンドームの使用に加え、再発していないか、ほかの性病にかかっていないかを定期検査で確認するとよいでしょう。
また、性感染症予防薬(ドキシペップ:Doxy-PEP)による予防も有効です。
性感染症予防薬ドキシペップ(Doxy-PEP)は、性交渉後72時間以内に抗生物質のドキシサイクリン(ビブラマイシン)を服用することで梅毒・淋病・クラミジアを予防できます。
特に、菌量が増える前の感染から24時間以内に服用することが望ましいとされており、感染予防効果は梅毒で87%、淋病55%、クラミジア88%とされています(2022年7月国際エイズ学会発表の数値)。
ただし、日光過敏症の方やテトラサイクリン系のアレルギーのある方は服用できません。
性感染症予防薬を利用したい方は、まず医師に相談してみましょう。
性病が原因と考えられる発熱がある場合にはすぐに医療機関へ!
発熱や高熱がある場合、風邪やインフルエンザのほかに性病が原因の可能性があります。
性病の中には、わかりやすく性器に症状がでないものも多くあります。
自覚症状がほとんどない性病などもあるため、性病にかかっている可能性があり、発熱している場合には、医療機関にて性病の検査を受けるとよいでしょう。
また、治療後は、再び性病にならないよう対策を講じることも重要です。
コンドームの使用に加え、定期検査や性感染症予防薬の活用も視野に入れ、健康を守ることをおすすめします。
ReVIOS大阪梅田院での性病検査について
メンズ専門クリニックReVIOS大阪梅田院では性感染症の検査を受けられ、オンラインで予約・相談が可能です。
※性感染症外来では診断のため、初診時、再診時ともに尿検査が必要となります。
平日20時まで検査が受けられ、JR大阪駅中央口から徒歩1分。
梅田エリアの各路線の駅直結で雨に濡れることもありません。来院から最短30分で診察を終えられ、仕事帰りにも気軽に受診できます。
ReVIOSの診察は完全個室で行われ、泌尿器科専門医の診察が受けられるメンズ専門クリニックなので安心。
保険診療にも対応しています。検査内容も相談が可能です。くわしくは以下のページをご覧ください。
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参考
日本性感染症学会誌|ガイドライン2016
厚生労働省|ウイルス性肝炎
監修
淺川 純平
ReVIOS MEN’S CLINIC院長・泌尿器科専門医
泌尿器科専門医として長年にわたり幅広い男性診療経験をもっています。
特に専門性が高いのは、包茎手術・性感染症治療・ED治療・男性ホルモン治療の分野。多くの患者様から信頼を集めています。
医療の現場で培った知識をもとに、SNSやコラムを通じて正しい医療情報を発信中。患者様お一人おひとりの不安に寄り添い、安心して治療を受けていただける環境づくりを心掛けています。
このコラムではそんな院長の信念のもと、わかりやすく正確な情報をお届けしています。